投資はギャンブル?

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先日、テスラ社CEOのイーロン・マスク氏が、アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏を抜いて、世界一の富豪の座に就いたニュースが世間を賑わせました。

同社の一株当たりの価格を見てみると、2021年1月8日に、884.49ドルまで上がっており、過去52週間の最低価格時(2020年3月18日)の70.102ドルと比べると、なんと12.6倍の変動があったことが分かります。

もし、たった10か月前に10万円を同社株に投資をしていたら、今頃は120万円以上にまで成長していたことになるのですから、ある種のロマンすら感じずにはいられません。

ここで多くの人が、今後急成長する可能性のある企業をリサーチし、投資をしたい衝動に駆られます。短期間で大きなリターンが得られる可能性がある訳ですから、とてもエキサイティングな投資であることには間違いありません。

しかしながら、世の常として、大きなリターンには大きなリスクが伴います。

どんなに業界で一人勝ちをしている企業でも、どんなに世界中に影響を与えているマンモス企業でも、一つの企業・業界として考えた場合の未来は予測不可能なのです。

例えば、たった一年ちょっと前に、コロナウイルスによって世界中から「海外旅行や出張」が無くなり、航空業界が大打撃を受ける事になるなど、誰が予想したでしょうか。

香港のフラッグシップであるキャセイパシフィック航空の株価の推移を例に挙げてみます。

  • 2019年12月31日:11.52香港ドル
  • 2020年12月31日:7.21香港ドル

一年で37.4%の下落です。

ここ数年、物凄い勢いで香港から日本への観光客が増えていたので、同社の更なる成長を見越して多くの金額を投資していた人もいるかもしれません。また、去年は東京オリンピックの開催も予定されていたので、航空業界や国内のホテル業界の株価の上昇を予測していた人も多いのではないでしょうか。

結局、特定の企業や業界に絞った投資はギャンブルだと私は考えています。

前述のジェフ・ベゾス氏も2018年にこう述べています。

「アマゾンもいつか潰れるだろう。」

mujiqlo

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