投資のタイミングに囚われない

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先日、ダウ終値が史上初の3万3,000ドル台に到達しましたが、世間では今がバブル末期で、これから株価が暴落すると考える人も多いのではないでしょうか。

参考までに日本でも人気のあるETFであるVTIの過去一年間の最安・最高株価を比較してみるとこのようになります。

  • 最安値:107.229ドル
  • 最高値:209.330ドル

その差は1.95倍、つまりほぼ倍になっています。

ここで、多くの人はこのように考えるのではないでしょうか。

「107ドルの時に10万円を投資していれば、資産を20万円まで増やせたのに。」「今投資を始めるのは危険だ。株価が暴落してから始めよう。」「とりあえず、ここから30%下がったら、買おう。」

これらは投資家ではなく、「投機家」の考え方です。

これから株価がどうなるのかは誰にも分かりません。来週30%下がるのか、それともここから一年間更に上がり続けるのかは誰にも分からないのです。

人生の資産を増やすことを目的とした「長期投資」には「いつ買うか・いつ売るか」と言ったマインドは必要ありません。むしろ、そうしたマインドは捨てるべきです。

そもそも、安く買って高く売るには、一度の売買に二度も成功する必要がある訳です。30%の値上がり後に売ってから「成功した!」と喜んでいた翌日、更に10%値上がりしたらどうでしょうか。

売買のタイミングに囚われている限り、「あの時買っていれば、売っていれば・・・」と常に二重の後悔を味わうことになります。

私は2020年9月23日に手元にあった現金を、今後数か月の生活費を除いて全てVTIに投資しました。

にとって、人生初めてのETF投資を行った日であり、その日の購入価格は一株167.52ドルでした。当時はトランプ元大統領とバイデン現大統領の選挙前であったり、現在同様、コロナで世界中が混乱したりと、今後の世界経済について、あらゆる人があらゆるコメントを出していました。そういったコメントを聞いたり、自分で予想をしたりして、株の売買を行ったり、投資そのものを止めていた人も多いはずです。

その後、株価は上がり続けている訳ですが、そもそもこれからも継続的に毎月の頭に投資を行っていく予定なので、前述の「107.229ドルの時に投資を始めておけば良かった。」「これから暴落したらどうしよう」といった後悔や心配はしておらず、今後も買える範囲で買い続けようとしか考えていません。

私はとにかく長期投資を可能な限り早い段階で始めたかった。可能な限り早いタイミングは「今日」であり、「今後暴落してから」ではないのです。

mujiqlo

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