私が唯一の投資先として選定しているVTIですが、今年1月4日に$244.058を記録して以降、今日まで価格が下がり続けています。
資産形成中の身としては、もっと下がってほしいと思っているのですが、現状をどう捉えるかは個々によって異なってくると思います。
ところで、株価は上がったり下がったりを繰り返すもので、このアップダウンに対応するために多くの投資家が「ドルコスト法」を推奨しています。
しかし、私はそもそもドルコスト法という考え方は、長期のインデックス投資と相反する考え方だと思うのです。
目次
ドルコスト法とは?
ドルコスト法とは、要はまともった額が手元にある場合、それを分割して投資に回すという方法です。
例:手元の120万円を、毎月10万円ずつ12か月にかけて投資に回す。(10万円 × 12か月 = 120万円)
至ってシンプルです。
ドルコスト法は、インデックスファンドでの長期投資の心構えに反している
そもそも、インデックスファンドで長期投資を行う人は、目先の株価変動や為替変動を気にしない心構えを持っているはずです。
逆に言うと、これを気にしている人は、デイトレーダーなどの短期投資家や、FXで儲けを出そうとしている人であり、時間管理や資産運用のリスクの取り方について、長期投資家とは全く異なった考え方を持っている人たちです。
そもそもリスク回避になっていない
また、なぜ分割投資をすることがリスク回避になっているのかも理解ができません。
仮に向こう12か月間、株価が上がり続けたら単なる損です。数年単位という短期間ではインデックスがどのように変動するかが分からない・分かる必要がない、という考え方を持っている投資家が、今後一年間などという短期間を心配するのは矛盾です。繰り返しになりますが、インデックスファンドでの長期投資の心構えに反しています。
また、分割期間の決め方も、12か月割なのか、半年割なのか、もしくは24か月割なのか・・・その辺りの決め方にも理由も再現性もありません。
ドルコスト法で失うものもある
仮に、12か月の分割にしたとして、一年間株価が一切変わらなかったとしましょう。
この場合、一括投資と比べて損得ゼロです。
しかし、VTIのように三か月に一度配当金が出されるファンドの場合、明らかに損です。年に4回、120万円分フルで配当がもらえたはずが、分割投資のせいでその機会を失うことになります。
結論
手元にまとまった現金がある場合、私は一括投資を勧めます。投資に回すと決めた現金を、手元に何か月も残しておくのも気持ちがすっきりしません。
しかし、あの厚切りジェイソンさんでさえ、ドルコスト法を推奨しています。彼のことなので、過去の膨大なデータを研究しての発言なのかもしれませんが、誰かドルコスト法の本当の価値をご存じの方がいれば教えて下さい。