ギャンブルではない投資(健全な投資)は存在するのでしょうか。
一つ言えることは、未来のことは誰にも分かりません。どこからどこまでが「ギャンブル」なのかはそれぞれの価値観でしかなく、正真正銘の「正解」はどこにもありません。そこで、個人的に納得できる考え方として、下記を紹介します。
- 再現性のないもの。または、同じ結果の生み出し方が存在しないもの ⇒ ギャンブル
- 再現性のあるもの。または、同じやり方で同じ結果を生み出せるもの ⇒ ギャンブルではない
この考え方に基づいた場合、ギャンブル性を持たない投資は存在します。
それは「インデックスファンドへの投資」です。より具体的に言うと、「米国インデックスファンドへの長期投資」です。
米国インデックスファンドとは、米国市場に上場している全ての企業(現在約3,500社)を一まとめにしたものです。つまり、このファンドに投資をすれば、誰でも米国3,500社の株主になれる訳ですから、これは凄いことです。
では、なぜ私は米国インデックスファンドへの投資を「ギャンブル」だと考えないのか。いくつかの理由を記載します。
- 世界で最も歴史が長いインデックスファンドであり、その長い歴史上で、価値が右肩上がりで上昇している
- 少子化問題を抱える多くの国と異なり、米国の人口は増え続けている(つまり経済規模が上がり続けている)
- 多くの米国企業は世界中にビジネスを展開しており、世界経済の成長が米国経済の更なる成長につながる
- 業績の悪い企業や倒産した企業は有無を言わさずインデックスから外される
4番が特に重要なのですが、例えグーグルやアマゾンと言った超メジャーなマンモス企業であっても、業績が著しく悪化した場合や、存続の危機が現れようものなら、容赦なくインデックスから外されてしまうのです。同時に、将来の成長性を期待される、新たな企業がインデックスに追加されていきます。
これが、単独企業への集中投資と大きく異なる点です。様々なアップダウンを繰り返しながらも、数年単位で見た場合(つまり長期的な目線で見た場合)、価値が上昇し続けているインデックスファンドへの投資は、再現性があると考えて良いのではないでしょうか。
「じゃあ、米国インデックスに投資をすれば絶対に大丈夫と言い切れるのか?この先、米国が滅びる可能性はゼロだと言い切れるのか??言い切れないなら、投資なんかしない!」
みたいなことを言う人もいますが、これは、
「交通事故に遭いたくないから外出したくない。だけど、自宅に隕石が墜落するかも知れないから家にいるのも不安。」と言っているようなものです。
なので、私は全く心配していません。